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海賊の話

 大山レポートも飽きてきたので気分転換。今日のサイト。

 日本船主協会 海賊インフォメーション

 いま「海賊」と聞いて中世のバイキング・倭寇やアニメを思い浮かべるのはナンセンス。現代の東南アジアからインド洋・アフリカをイメージして下さい。
 刀剣類の軽武装から銃器類の重武装まで、色々な形の強盗集団が一般貨物船に乗り込み、船内の金品や貨物あるいは船ごと奪い去ってしまう事件は、年間数百件も発生しているのです。死傷者が発生することも稀ではありません。
 近年、日本の海上保安庁はマラッカ海峡周辺国に船舶を供与したり合同訓練を実施するなど、海賊対策に力を入れているところなのです。

 このサイトの「IMB報告の概要」に年度ごとの主な事件の概要が載っているのですが、2003年に次の報告があります。

 11月28日、バハマ籍貨物船「CEC Copenhagen」がナイジェリアのLagos港に錨泊中に海賊に襲撃された。ナイフで武装した海賊4名が漁船から同船に乗り込み、乗組員に襲い掛かった。アラームが鳴り乗組員が集まってくると、海賊は船内の物品を盗んで逃走した。船長はLagos港湾局に連絡を取ろうとしたものの応答がなかった

 最後の「応答がなかった」って何だよ!職務怠慢か通信機のトラブルなのか。港内でも安心できやしない。大丈夫かアフリカ。

 2004年9月21日、ソマリア・モガディシュ沖約100kmを航行中の一般貨物船が、2隻の高速船に分乗し銃で武装した15名の海賊に襲撃された。海賊は船長に海岸沿いに錨泊するよう命じ、21名の乗組員は近くの村へ連れ去られた。

 最後の「21名の乗組員は近くの村へ連れ去られた」の後の報告がない!どうなっちゃってるんだよ。助かったのか、殺されたのか、もっと複雑なことになったのか…。

 いずれにせよ、悲しく怖ろしい海賊事件がある限り、遠洋航海には出たくないと思っているペーパー小型船長でした。

向島大橋。奧は因島大橋 06.09.29】
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