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マテガイ採り

雑記

そろそろ宮島の登山ルート開拓を再開しようと思うのですが暑くて、とても登る気にはなれません。とりあえず、平成17年土砂災害後の大聖院口の状況でも見に行こう。

ところで、マテガイは棒状の二枚貝です。砂浜に垂直の穴を開けて暮らしています。マテガイ採りは、その巣穴に食塩をぶちまけることで、驚いて飛び出てくるヤツをキャッチするものです。

聞くところによるとマテガイは砂をほとんど飲んでないということです。アサリのように、あの食欲をいちどきに減退させるジャリジャリ感を回避できるならば食べてみたい。

ただ登山口を視察するだけじゃもったいないので、普段なら投げ釣り道具一式のところを今回は!食塩を持って行くことにします。

本日の干潮は12時30分前後。潮干狩りのメッカ、厳島神社南側の砂浜に到着したのは11時50分。良い塩梅です。

潮干狩りシーズンには浜を覆うくらいの人がはいつくばっているのですが、今日は大鳥居の周りだけです。境内での殺生は禁止されているので、境界杭を越えたところでアレを出します。

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(ドラえもん風に)
てけてけーん!「しょくーえんー!とスコップ。」

はい。めぼしいところに全くの勘で取り付き、塩を目に付く穴に振りかけます。
が、何も出てこないですね。
スコップで砂の表面を数cm削ってみます。でっかい穴ちっちゃい穴が見えてきます。
直径1~2cmで真円に近く、もう分かりやすいでっかい穴にはマテガイは住んでいないようです。
これよりちっちゃくて楕円形の穴に塩が降りかかったその時…!
ただの滲出とは違う感じで海水が動き始め、数秒後、ピョコッとマテガイが1cmほど頭を出しました。
ぼんやりしていると引っ込んでしまうのですが、2,3回ひょこひょこ出たり入ったりしているので、慌てずにつかみます。
すると、戻ろうとするマテガイの抵抗に遭います。ここで無理に引き出してしまうと身が切れてしまうそうなので、白旗を揚げた頃合いで引き上げます。

まあ、こんな感じなのですが、いないよ!マジで。
砂浜でも、じゃりじゃりのところにはいる気配がせず、さらさらのところでも、マテガイ自治区に運良くたどり着けないといないよ!

炎天下2時間。砂を掘り食塩を振り続けて、穫れたのが5,6cmのみすぼらしいのが5匹。
木陰で休憩していたら、頭の中に歌が流れてきました。

(脳内変換は「サライ」のサビでどうぞ)
「あれだーけー 掘ーってー
5ひきー だ、なーんてー
つまらないーよ つまらないーね
うちにかえろーうー」

帰る前に大聖院ルート登山口まで行かねば。

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復旧のめどは不明。

で、マテガイは一応塩水に浸けて、1時間ほど砂出しをします。ほんの少し出ます。
フライパンで素焼きにすると磯の香ばしさが立ちます。
火が通ると、棒状の貝殻は垂直方向に割れます。雨樋が2本で管になるような構造なんですね。
醤油でいただきます。二枚貝の味です。おいしい。砂も全然ございません。

また採りに行こう。
ただ、穴の見立てが悪いのか、時期が悪いのか、場所が悪いのか。10cmを超えるという標準サイズのマテガイを採るにはどうしたらいいのか…。

【マテガイ 08.08.12】
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